中期事業計画_2026-2041
中期事業計画_2026-2041
2026–2030|立ち上げる
主力三事業を立ち上げ、「記録」「再生」『風化』の型をつくる。
2031–2035|広げる
地域と連携を広げ、記録の蓄積、再生の多様化、全国展開を進める。
2036–2040|根づかせる
記録が「記憶人口」の厚みを形成する。再生文化の定着、が進む
2041|示し、次へ
15年間で育てた「記憶の螺旋階段」と「記憶人口」を社会に提示し、次なるステージへ
TOHOKU2041 Project は、震災の記憶を「記録」「再生」「風化」の三つの実践によって受け渡し、受取人の想像力から始まる伝承を育てていく長期プロジェクトである。
「3月16日の私の日記」で記憶を掬い、「記憶の中の住まい」で記録を甦らせ、「5日目の約束の場所」で記憶を暮らしの中に根づかせる。この「記憶の螺旋階段」を15年かけて育て、その姿を社会へ提示する。
2026–2030|立ち上げる
「3月16日の私の日記」では、岩手・福島の記憶を重点的に集め、能登震災への視点を持ちながら、朗読・展示・映像・音楽等による再生に取り組む。
「記録の再生」の「記憶の中の住まい」では、住まいと暮らしの記憶を体験と対話を通して受け取る方法を
磨き、次なる再生対象を探索する。
「5日目の約束の場所」では、仙台・青葉山などから着手し、釜石・気仙沼、さらに松山・三重・和歌山での展開も視野に入れ、全国展開に向けた基盤をつくる。
2031–2035|広げる
「3月16日の私の日記」は、各分野の表現者の創作意欲が高まるレベルの蓄積を目指し、Webサイトのデータベース化、大学等との連携、仙台市中央メモリアル施設での活用も視野に入れる。
「記録の再生」は国内外へ対象を広げ、朗読、展示、ツアー、映像、音、対話、AI技術などが連関する実践へ発展させる。
「5日目の約束の場所」は、「南海トラフ沿岸」を優先に地域を広げ、文化分野に加えて他分野との協働も進める。
2036–2040|根づかせる
「3月16日の私の日記」では、統計上の検証にも耐えうる数に達し、震災の広域性、多層性、地域差と共通性を読み解く基盤を整える。
「記録の再生」では、震災記録を再生する文化が各地に浸透し、地域ごとに自発的な実践が生まれている状態を目指す。
「5日目の約束の場所」は、実際に動き出した地域から、さらに広がる状況の実現を目指す。
2041年には、15年間で育ててきた「記憶の螺旋階段」と、その担い手である「記憶人口」の広がりを社会へ提示し、次なるステージへ進む。
2041年のマイルストーン
2041年は、15年間で育ててきた「記憶の螺旋階段」を社会へ提示する節目の年である。
集積された日記、再生された記録、各地に生まれた「5日目の約束の場所」、そしてそれらを受け取り次へ手渡してきた人びとの存在を、総合的な成果として示す。
その到達点は、人数の多さではなく、誰かの記憶の孤独をそっと受け取り、必要なときにまた次へ差し出していく人びとの厚み、すなわち「記憶人口」の広がりにある。
そして、TOHOKU2041 Project は、この15年の実践を基盤として、次なるステージへ進む。